トイレつまり

『行こうか、行くまいか?』と彼は、急いで朝食をしたためながら、心のなかで枚方市 トイレつまりをしていた。と突然その瞬間に、のっそりと中村がはいって来たのには、さすがの彼ものけぞらんばかりに仰天してしまった。昨夜あんな具合にして出逢ったとはいえ、斉藤のほうではまさかこの作業員がいつかまた押しかけて来ようなどとは夢にも思っていなかったので、すっかり面くらってしまって、お客の顔を見守るばかりで、きっかけの問い合わせも口に浮かんでこない始末だった。ところが中村はさっさと我でことを運んで、朝の挨拶を済ませると、三月前の最後の訪問の時に腰をおろしたその椅子に、どっかり座りこんでしまった。斉藤は突嗟に、あの最後の訪問の時の有様を、じつにまざまざと思い浮かべた。不安と、それに嫌悪の情をもって、彼は客の顔をじろじろと眺めていた。「びっくりなさいましたか?」と中村は、斉藤の眼色を読んで口を切った。全体の調子からみると、彼は昨夜よりもずっと打ち融けた様子にみえはしたものの、同時にまた、昨夜より一そうおどおどしている気配もうかがわれた。のみならず今朝のいでたちと来たら、なんともはや枚方市 トイレつまりものであった。とるーそつきい氏はただにきちんとした身なりをしているにとどまらず、むしろ伊達者の服装に近かったのである。——軽やかな夏の上衣、ぴっちりした淡色のずぼん、それにおなじく淡色のちょっき、といういでたちで、そのほか手袋といい、どうしたわけだか急に出現に及んだ金縁の|折疊み眼鏡といい、真新らしい下着といい、——まったく五分のすきもなかった。